2013年12月28日土曜日

地域活性化とCSR

私が小学生の頃、実家には自動販売機が設置してあった。その販売機の横にはゴミ箱としてダンボールの空箱を置いていた。私がゴミ箱を見ると、いつもどこか別のところで買ったと思しき空き缶が捨てられていた。私はそれを見て、なんだか人のゴミをウチが捨てるなんて馬鹿馬鹿しいことだよなあ、などと思い母に聞いたことがある。すると母はこのようなことを答えたように覚えている。

「ウチの販売機でゴミ出してるんだから、その分ウチで片付けなければいけないだろ」

当時の私には何のことだかさっぱり分からなかったような気がするが、さすがに今となっては当然のことだと思う。


ここのところ車で遠方へ行く事が多く、道中で道の駅を始めとする各種施設に休憩のために寄ることが多い。が、ここで気になるのがゴミ箱周辺にある表示だ。よくあるのが、ここで買ったもののゴミ以外捨てるな、という主旨の張り紙。こういうものを掲示している事業体って私に言わせれば「我々は倫理観の低い事業体です」と自ら言っているようなものだ。道の駅なんて多額の税金を投入して設置されているのに、自分たちは無尽蔵にゴミ排出する分際で他からのゴミを捨てるな、などとは言語道断も甚だしい。

コンビニのゴミ箱には「家庭ごみは遠慮ください」という旨の掲示を見かけるが、これは理解できるものだ。コンビニのゴミ箱ような捨てやすい環境だと家庭ごみを捨てる輩などいくらでもいるだろうから。しかも彼らは私企業なのに家庭ごみ以外のものを受け入れる準備ができているのだから、利用者としてはむしろ有難いことだ。また、純然たる私企業が自分たちのゴミ箱に何でも受け入れる必要などまるでないと思う。しかしながら、道の駅のような公共性の高い、公金がたっぷり入れられた施設はどうあるべきなのか?CSR(企業の社会的責任)という言葉が一般的になって久しい昨今でもこの現状なのだから聞いてあきれる。

私は母を尊敬し、外からのゴミを受け入れない道の駅などの事業体を軽蔑する。地域活性化というと倫理的にも全肯定されるような印象があるが、私は軽蔑する事業体によってなされる地域活性化など成功してほしくないし、むしろ滅びてしまえ、と思うのである。

2013年12月4日水曜日

商品開発のステップのメモ

1. ジャンルを決める→トレンド
2. ターゲットを決める→30~50代
3. ネーミング、パッケージを決める→これらは一体
4. クオリティを決める→味
5. 価格を決める

ネタ元:勝山良美『ヒット連発のおみやげプロデューサーが教える最強「ご当地定番」の作り方』日本実業出版社

2013年10月29日火曜日

協力隊の交流の場が無価値(未満)なワケ

地域おこし協力隊をやっていると、

「他地域の協力隊との交流の場はないの?あるといいのに」

ということは必ずというほど聞かれる。で、それに対する私の答えは

「いらないです、クソの役にも立たないので」

もちろんもっと大人しい言葉で伝えるが。

今日、たまたま見かけた協力隊員のブログに村落LLPが平成23年に実施したアンケートの一部が紹介されていた。そこには不満らしきことが書かれているのだが、それらはそもそも、

  • そもそも総務省が提示している地域おこし協力隊の制度趣旨を見たとは思えない
  • さらに、自治体に自分が何を期待されているのか確認していない
  • 一人で活動できない
  • 自律的に活動できない
こういう連中だということが読み取れる。具体的に書いていこうか。
【Q.地域おこし協力隊の事業内容(ミッション)と現実のギャップは?】
55%がギャップがあると回答
【A1.特に地域住民から強い要望があったわけではなく、また市での強い思いがあるようでもない様子】
【A2.ほとんどが草刈りや農作業の補助などで作業者に過ぎない。提案や政策を考える時間はなく、協力隊とは結局、何を求められているのかが活動期間2年を迎えようとしている現時点で全くわからなくなっている】
まあ、A1は単なる印象なので特にないが、A2はまず「草刈りや農作業」を求められてるんじゃないの?「提案や政策」こそが自分のミッションだと勝手に解釈しているだけでしょ。「話しが違う」ということならまだしも。
【Q.役場担当者・部署との意識共有は?】
33%は距離を感じると回答
【A1.完全放置状態】
【A2.「いっしょにやろう」という感情を感じない】
これは33%しか距離を感じると回答していないのがむしろ驚きだが、A2「「いっしょにやろう」という感情を感じない」というのは何なんだ?何をしているのかしらないが、一緒にやろうと感じられないといけないのだろうか?一人で自律的に活動できるならこんなことどうでもいいはず。むしろ一緒にやろうなんて思ってほしくないからね、私の場合。
【Q.役場以外に相談相手は用意されているか?】
74%がいいえと回答
【A1.ビジョンの無い地域に制度として送り込んでも効果がないので、事前に総務省の担当者と第三者機関の有識者を協力隊を募集している役場に送り込み、チェックすることが必要である】
【A2.役場の担当者以外にアドバイザーが欲しい。なぜなら担当者は役場寄りなので、本音で相談できないから】
A1は典型的な「前提条件が一人よがり」なケースでしょ。単に定住して欲しいとか単に人出と金が欲しいだけの地域ならビジョンなんて必要ない。なんでアンタの前提条件に従ってチェックなんてしなきゃいけなんだ?A2は意味不明だが、本音を出さないようなヤツに親身に相談に乗ろうなんて人はプロのカウンセラーの類だけだろうから、金で解決しろや、とか言いたくなってしまう。
【Q.任期終了後の不安については?】
58%があると回答、20%はなんとも言えないと回答
【A1.地域おこし協力隊という行政担当者が喜びそうなキーワードを振りかざして地域活性化をしている気分に浸るのではなく、現実的に何が必要なのか、(特にお金、起業資金、起業に関するノウハウ)3年後にどうしたいのかを役場と協力隊が共有し、それに向かって全力で向かっていかないといけないと思う】
【A2.役場の協力体制が不十分な感じを受けますので、この土地を好きになれない可能性があり、違う町に行くなんてこともあり得ます。人を呼んでおいて何のカリキュラムも無いというのは失礼です】
QAがマッチしてないと思うが。。。A1はそういう気分に浸りたいだけでしょ?A2は何の確認もせずに協力隊になって税金貪っているアンタのほうがよっぽど国民に失礼だ。

というわけで、書いているうちにどんどん不愉快になって言葉が汚くなってきたが、協力隊の集まりに出てくるような連中は大半がそもそも前提条件がおかしく、かつ自律的に活動できないのであって、協力隊の集まりでこういう子供じみた「不満」を共有したいだけなのだよ。そんな場に行って何の価値があるのだろうか???

2013年9月16日月曜日

linux版OperaでFlashを動作させる。

「Flashまともに動かねーじゃねーか!!!」などと思っていた私がバカだった。。。

こちらで紹介されていました。
しかし問題ながら、LinuxのOperaではそのようなFlashコンテンツをクリックしても反応してくれません。
 これは、/usr/lib/opera/pluginwrapper/operapluginwrapperの4行目に
 export GDK_NATIVE_WINDOWS=1
 を追加してOperaを再起動するだけで解決します。
いや、まれにクリックに反応するやつがあったから、、、ってそれはFlashのボタンじゃなかったのかも。何の疑問も持たずに不具合だと思い込んでた自分が情けない。

P.S.
Firefoxではまともに使えなかったFlashゲームなども安定動作してる。クソすぎだろ>Firefox

2013/9/22 追記
日本語表示が豆腐だったので対策。

以下で紹介されていたので引用。
http://blogs.yahoo.co.jp/nakanishi3990437/22600209.html

ツール(T)→設定...(R) で設定ダイアログを開き、ダウンロードを選択。
「Operaで開くファイルタイプを表示しない」のチェックをはずし、
拡張子swfの行を反転し、編集...ボタンを押す。
プラグインを使用する、を選択して、プラグインに libflashplayer.soを選ぶ(プラグインディレクトリにコピーしてあれば始めから選択されているはず)。

2013年8月12日月曜日

いの町の協力隊

2013/8/7に高知市内で協力隊仲間4人で飲み会をした。

協力隊となってから4人で飲むのはなんと初めて。全員クルマがないと自宅に帰れないから、お店で飲み会をするとなるとどうしても腰が重くなるのかと思う。だが今回は協力隊の一人が”卒業”ということで、協力隊4人で最初で最後の飲み会を開くことになった。

現在、いの町地域おこし協力隊は一ヶ月に一度全員でミーティングをする。全員で顔を合わせる機会はこれ以外ではあまりなく、ミーティングの内容はお互いの近況報告、情報交換、その時の心境が中心。
で、今回の飲み会で何を話したかと言えば、通常のミーティングと変わらず、酒が入ったから心境が若干多かったかもしれない、という程度。

いの町地域おこし協力隊の4人は方向性は全然違うのに話しは尽きない。我々はみんな「オレはオレだから」というスタンスでありながらお互いを尊重できるので話しやすいのではないかと思っている。あと「オレ、地域おこしやりに来たから」といったキャラの人がいないことも大きい。皆、この地で新しい生活を模索することを第一に考えているから妙なステレオタイプ的な発言もない。各種協力隊の集まりで話しを聞いていると「地域おこしやりまっせー!」という雰囲気の人は少なくないし、地域おこしのフリをして自分の趣味に走ってるだけの輩も少なくないように思うが、我々は地域おこしの話題はするものの、そういった輩とは違ったベクトルで話しをするのでストレスも少ない。こんな雰囲気で話しができる地域おこし協力隊は我々だけなのではないだろうか?

同じ協力隊でもこの時期にいの町の協力隊であることに感謝したい。

2013年8月4日日曜日

FireFox22.0にしたらFlashPlayerが頻繁に落ちるようになった

まあ、表題のまま。

最初のうちはニコニコ動画のトップページを開いただけど落ちる有様。バージョンダウンも考えたけど今のところは我慢して使っている。

ゲームやら何やらの操作系FlashコンテンツはFIrefoxがいちばん問題なく動いていたから入れてるんだけど、何なんだか。

P.S.
8/7か8に23.0が出た。今のところ比較的良好。

2013年7月19日金曜日

Lubuntuを12.10から13.04にアップグレードしたら窓使いの憂鬱が動かなくなった

まあ表題のとおり。

手動実行してみたら何やら共有ライブラリの某かがないようなので(エラーメッセージちゃんと残しておけば良かった)、とりあえず再インストールしたら動いた。

とりあえず一安心。

2013年5月27日月曜日

八重丸水産

先日、いの町で高知県産業振興計画シンポジウムが開催され、話しを聞いてきた。

高知県内4箇所で開催されていたようだが、私が参加したのは仁淀川地区の事例紹介を含めたもの。地元の会社がプレゼンすることと、県の産業振興に関するスタンスを聞いておくことには意味があるかと思い参加した。正直なところ何かを期待しているわけでもなく、単なる現状認識である。

というわけで話しを聞く。

県の計画は知事が直々に発表する。こういうところを人任せにしないところから産業振興に力を入れている姿勢が見えるが、内容については論理構成が甘く、問題提起から既に疑問符がつく。人口減が比較的大きいという入り口から地産外商ってどういうこと?といったところとか。また、どこでもやっていそうな話しで他の自治体との差別化ができているかと言えばきっとNOだろうことも残念。産業振興計画に基づく各種支援事業は有効に使えるところにはいいのだろうけど、潰したほうがいいようなゾンビ企業を延命することにもなるんだろうと思う。まあこれは自治体の性格上仕方ないのかもしれないけど。

#しかし、自治体関係の問題提起ってみんなこんな感じだな。以前地域おこし協力隊の集まりに出た時もこんなだったし。結局問題提起と関係ないところで都合のよいところを抽出して成果が出たってことにしてしまうんだろうね。

続いて産業振興の補助事業を採用した企業の事例紹介。ここでびっくりしたのが幡多郡大月町の八重丸水産。追手筋の日曜市で干物を販売する会社で、県の補助を利用して「きびなごケンピ」という商品を開発/販売している。資料には他愛もないことしか書いていないが話しの内容がすごい。干物の売上が落ちる夏場に市場の客が何を買っているか観察して芋けんぴが売れていることを見つける、自分たちの持っている資源を生かした芋けんぴの代替品を開発する、東京の販促イベントで「わからないことがわからない」自分たちに気づく、商品の性格を考えた上で安易な増産をしない、など。これらは言葉にすれば簡単なようにも思えるが自分のこととなるとなかなか容易にできないもの。それなのにちゃんと問題を自覚した上で解決していくということを実践して成果を出しているのだ。いやあ、これは本当にすごい。まさかシンポジウムでこんな話しが聞けるなどとは夢にも思っていなかった。

でも、この話しをすごいと思って聞いていたのはきっと場内で私だけだったのだろうと思う。パネルディスカッションで司会のアナウンサーが「日曜市まで片道3時間は大変でしょう?」と質問(この質問を事業者にすること自体がナンセンス。新幹線通勤のサラリーマンにでも聞いてろよ)したときに八重丸水産の中野さんが「背に腹は変えられません」と答えた。その時になんと会場では笑いが起きたのだ。18年間続けてきて、顧客の顔が見れる大事な市場として考えているだろう日曜市だからこそ苦労してでも続けていこうということなのだろうに、そこでなぜ笑う?まあきっと笑ったヤツらは人数合わせで出てきた役人の類で、苦労して事業をやっている人たちを安全な位置から見下ろしていたんだろう。だからこういった苦労を厭わない人のことを笑えるのだろう。こういう人種が地域の産業振興に関わっているなんて考えただけでもゾッとする。

というわけで、シンポジウムの話しなどもうどうでもよくなり、すっかり一目惚れしてしまった八重丸水産の名物「きびなごケンピ」を早速購入。

味付けは醤油と砂糖がベースになっており、時おり芋けんぴのようなサクサク感を得られるところが面白い。基本的には見た目から想像できる味だが、濃い目でありながら食べやすくハマる。私は2日で3袋食べてしまった。

というわけで、しばらく八重丸水産から目を離せない。来週の日曜市でインタビューを申し込んでみようと思う。それ次第では研修させてもらえないかお願いするかも。

2013年4月21日日曜日

道具

フルマラソンで世界一速く走る選手とオートバイでフルマラソンの勝負をしたらほぼ間違いなくオートバイが勝つ。こんなこと当然だ。

道具は素の人間の能力を補完するために存在する。どんな道具だって人間の能力を超えた特徴を持つからこそ道具として存在し続ける。ハサミ、ドライバー、草刈機、乗り物、そしてコンピューター。どんな道具も使うことで素の人間の能力を超えることに意味があり、道具を作る人はそうなるように道具を作る。だから人間とオートバイでフルマラソンを競争したら当然オートバイが勝つわけだ。こんなことは言うまでもないことだ。

第二回将棋電王戦はA級棋士の敗北含め、プロ棋士の1勝3負1引き分けで終わった。ニコ生で5局とも(全てではないが)観戦した私にとっては非常に興味深く、そして感動した。マスメディアでは早速イメージダウンだのプロを脅かすだなどと書きたてているようだが、実際に見ていた人の大半はプロ棋士のスゴさに酔いしれ、勝敗に関わらずむしろ将棋のイメージを大きくアップしていたのではないか。

コンピュータは道具。テクノロジーが進歩する限り、人間の能力を超えて当然のものであり、そうでなくては意味がない。今回の結果はコンピュータ将棋がプロ棋士にとって有用な道具となりうることを世に知らしめたのであって、プロ棋士がコンピュータに負けたなんてことは歴史的瞬間を刻んだという程度のことでしかない。コンピュータ将棋はむしろ人間に完膚なきまでに叩きのめすことができない不完全な「道具」なわけだ。

42.195kmを人間と競争して普通に負けることもあるオートバイ、これがコンピュータ将棋の現状だよな。

2013年4月2日火曜日

児童が売春宿で半強制的に働かされるアニメを見た

 興行収入、観客動員数とも日本の映画史上最高を誇る某アニメ映画を今さら見た。以前テレビで放送したときに後半20分ほどを見たことがあるが通しは初めて。そもそも宮崎センセイ(以下センセ)のアニメ映画を見ること自体もう20年ぶりくらいで、最後に見たのはとなりのトトロか魔女の宅急便のテレビ放送だと思う。なんで今になって見たのかと言えば表題の部分に興味を持ったから。まさか子供向けアニメで日本映画史上最高収入の作品が売春宿を舞台にしているなんて思いもしなかったので、どんなもんか見てみようと思った次第である。

 さて、総評というか最後まで見て疑問に思ったのは「どこで感動するのか」ということ。ネット上の感想を見て「感動した」という人は多いのだけど、いったいどこを見て感動したのかがよくわからない。唯一見つけたのは最後に千尋とハクが手を離すシーン。でも、それ以前の展開で気分的に盛り上がるところがないから感情移入できないんじゃないかと思うけど。あのシーンは「センセのアニメ=感動」という人のために、もうここで感動しないと終わっちゃいますよ!と伝えて感動を促しているのじゃなかろうか。
 他に見るべきところと言えば登場するキャラクターの面白さなのかなぁ。私はそういうところにものすごく鈍感なのでよくわからない。もしかしたらキャラはじめ、クリエイターの人たちにはいろいろと思うところがあるようなものかもしれない。あと、勧善懲悪みたいなものとは全く違う世界観で大人を引き込んだ、ということもあるのかもしれない。いずれにしてもなんでこれが興行収入ナンバーワンなのかはやっぱりよくわからない。作品以外の要素が大きいということなのか。

以下、印象に残ったことをいくつか。

・最初にトンネルに入ったところで「あぁ、最後はここから出てくるんだなぁ」とわかるいつもの展開。センセったら、だから大塚英志に「構造しかない」とか言われちゃんですよ。

・千尋はこれまでのセンセが世に送り出してきた主役級の女の子としては見た目を変えてきたようだけど、相変わらず筋が通り過ぎた純真さで全く子供っぽくないところは相変わらず。どんだけ小さな女の子に夢抱いてるんだよ、センセ。

・クサレ神様(じゃなかったらしい)が油屋の敷居をくぐるシーンで入り口の壁に「回春」と書いてあった。なんてストレートなんだよ。

・カオナシ(=センセ)は最初からロリコン丸出し。売春宿で児童をお金で買うなんてことを思い切りストレートに表現してしまって、よく倫理に反するという批判を受けないものだ。そういうところはスゴいよな。ちなみに、センセは「カオナシはみんなの中にいる」というようなことを雑誌のインタビューか何かで言っているけど、オイラにはセンセのようなロリコン趣味はありませんぜ!


うーん、キモチワルイ。。。

2013年3月22日金曜日

擦り込み

小学校の卒業式に参加してどうしても気になって仕方がないことがあった。

祝辞の言葉を述べる大人たちから出てくる「夢や目標を持って励みなさい」という言葉と、子供たちから出てくる「私も見習って頑張らなければいけないと思った」という言葉。覚えていないが他にもいくつかあったと思う。これらを聞いて私は「ああ、こうやって擦り込まれていくんだ」と思った。

北京オリンピック柔道の金メダリスト、石井 慧のメンタルコーチをしていた平本あきお氏の『成功するのに目標はいらない』によれば、人には目標に向かっていたい「ビジョン型」と価値観を充足していたい「価値観型」の2つがあり、「価値観型」の人のほうが多数派だと言う。私は間違いなく「価値観型」なのでとてもよくわかる。なのに「夢や目標」ってことを出てくる大人が次から次へと言っていく。これは何なんだ?


自分が子供の頃のことを何となく回想してみる。目標がなければいけないという擦り込みは実際に私にもあったように思う。そこそこ年を重ねるまでそう思っていたような気がするが、いつかそうではないと気づいていた。「頑張らなければ」というような言葉は「点数をとる」ために言っていたような気がする。子供の頃なんて学校では何か聞かれれば点数をとるように答えるのが当たり前だった。だから作文などでは自分がどう思うかということよりカッコイイことを書くようにしていた。だからといってウソをついてたわけではないだろうから、大して考えずに点数をとりにいってたのだろうと思う。

ここまで考えて思った。私はこのような擦り込みに対して気づけるような素質と環境があったのだろうが、そういった素質も環境もなく育っていったのなら、それらの擦り込みは全て彼らの真実になってしまう。そしてそうとしか思えないような人たちってたくさんいるじゃないか。

擦り込み自体はともかくとして、同じ妙な刷り込みが何十年も変わらず語られているって恐ろしいね。

2013年3月9日土曜日

旅行とか観光とか旅とか

旅行にはそれほど関心がない。でもそれなりに思うことはある。観光地を順繰りに巡るような旅行にわざわざ行こうとは思わないし、人と一緒に旅行するのもあまり好きじゃない。だからといって観光旅行じゃない「旅」と言われてもやはりピンとこない。「自分探しの旅」なんて単なる現実逃避でしかないし。だから旅好きな人が観光旅行をする人をこき下ろしたりしているのを見ると不思議に思うわけだ。別に人それぞれ好きにすればいいじゃないか、と。

で、印象に残った旅らしきものを振り返ってみる。移住する前は高知に2年ほどで10回くらい旅行に来たが、そのときはハーフマラソンなど目的があったこともあるが、基本的には高知の空気を感じに行っていたように思う。街の空気を味わっているだけでもそれなりに満足できるから、観光地もそれほど行っていない。あと、大連に行ったときは日本では見られないことを一緒にやりたくてしょうがなかった。だから4車線くらいあるバイパスを何度も横断した。ショッピングモールのスケールの大きさを味わうのも好きだった。モールの中にいるよりモールの外を歩いて巨大看板を眺めながら歩くのが楽しかった。どうやら私は旅行先で非日常的な体感を得られると印象に残るらしい。

ここまで考えて思った。私は旅行で何か特別なことがあったわけでもないし、今後も旅を特別なものとは思わないだろう。だからやっぱり旅行が旅であろうと観光であろうと好きにしたらいいと思う。けど、こう思うのはきっと私が旅について真剣に向きあったことがなく、経験も少ないからじゃないだろうか。旅が好きな人はきっと真剣に旅することと向き合いながら何度も旅をしているのだよね。だとしたら旅好きな人が観光旅行を批判するのは私がビジネスや事業を綺麗事だけ並べてやるようなナメきった連中を批判することと同じフレームにはまってるじゃないか。

冷静に考えれば、このフレームってどこにでもあるな。気付いて良かった。

2013年2月19日火曜日

会議を愚痴る

年明けに入ってから会議や打ち合わせの類に呼ばれることが今までより多くなった。まあ、たまたま事務所にいる時間と会議の時間が重なったからついでに出ておけ、という程度なのだけど、出たなら出たでちゃんと話しは聞こうと思うし発言できるところはしておこうと思うのが世の常というもの。だけど、出るたびに最後はうんざりすることになる。

私が出ている会議体のものは、
  1. そもそも何のために集まって何の話しをするのかが分からない。故に何が決まれば終わりなのかが分からない。
  2. 決め事があってもいつまでに誰が着手するのかよくわからないことが多々ある。
  3. 課題が共有されていない。そもそも課題という概念があるのかすらよくわからない。
という状況で話し合いが進み、なぜか終わる。

こういうのってちゃんとトレーニングしないとなかなか難しいことだというのは分かるけど、会議の目的くらい最初に共有しておかないとダメでしょ。だから私がメモとっていろいろ突っ込んだりしようかと思ったこともあるけどやっぱりやめた。そんなことしてもきっと周りが付いてこれないだろうし、付いてきたら会議の度に私がオペレーションをしなくちゃならなくなって猛烈な負担になるから。

まあでも、これから会議に参加するときは会議の目的と終着点くらいは最初に確認するようにしようと思う。そうすればきっと会議に呼ばれなくなるだろうから。。。

2013年2月12日火曜日

(主に自宅の)PC環境を再構築した

Windows8アップグレード特典の押されるかのように自宅のPC環境を再構築した。手持ちのViliv S5でWindows8が使えるらしかったことと、メインPCを無料で使えるOSにしたかったからだ。サラリーマンを辞めてMSOfficeの呪縛から開放されたのに自宅のマシンまでWindowsを使う必要はない。そもそも自宅マシンでWindowsを使っていたのはLinuxのXWindowがX.orgになったら当時使っていたマシンがフリーズしまくりで使い物にならなくなったからだった。でもWidnowsじゃなければ困るケースが出てくる可能性はやっぱりあるから、Viliv S5をWindows8にしてWindowsが必要になった場合の保険にしようと思った。

で、以下のような構成に

■メインPC:
 一年前くらいに買ったLGA1155のCorei3に8GBのDDR3、SSD128GB、オンボードグラフィック、光学ドライブは外付け。OSはLubuntu12.04。
■ファイル(等)サーバ
 シングルコアの定電圧Athlonで動作周波数は忘れた(600MHzくらい?)。DDR2メモリ4GB、HDDは320GBくらい、グラはオンボード。OSはWindowsXP。仕事は主にWCG。
■Viliv S5
 OSは結局もと(WindowsXP)のまま。理由は前回のブログ記事を参照のこと。

ということで、この半月ばかりはPCのセットアップ作業に結構な時間を費やしてしまった。しかもWindows8のアップグレード版が余ってしまうことに。ファイルサーバをWindows8にしようかとも思ったがCPUパワーがさすがに足りないと思いやめた。サラリーマン時代ならWindows8へのアップグレードに耐えうる中古PCでも買ったのだろうが、今の収入ではとてもそんな余裕はない。

しばらくこの構成でいこうと思う。

2013年2月4日月曜日

インストール記録(Windows8 PRO on viliv S5)

手持ちのWindowsパソコンはWindowsXPしかないので、期間限定アップグレード特典でViliv S5にWindows8 PROをインストールしたんだけど、いろいろと苦労したし、やり方が2chのVilivS5スレにしか出ていないので過去ログ逝きする前に備忘録しておきたい、ということで、インストールしたときの手順などをここに残しておくことにする。

使用PC:VilivS5(WindowsXP) アップグレードOS:Windows8 PRO(ネットインストール)

A Windows8へのアップグレード
1.viliv S5を初期化。
 手持ちのままインストールしたら進捗11%で失敗したので止むなく。
2.CドライブをFAT32からNTFSに変更。
 これをしないと76%あたりでインストール失敗。(DVD版なら失敗しないとのウワサもある)
3.Windows8セットアップ起動

B ドライバ類のダウンロード
1.Bruleのダウンロードページから、viliv S5 Window7用ドライバーviliv S5用ソフトウェア、S5 Win7ドライバーインストール手順書20100222をダウンロード。
(2014/4/14追記:手順書がBruleのサイトから削除されたようなので、ここにアップロードしておきます)
2.IntelダウンロードセンターからGMA500のWindows7用ドライバ(Ver5.0.0.2030)をダウンロード。(ディスプレイドライバ)
3.Wifiセットアップ用の諸々(Add_Take_Ownership.reg s7_fix_.zip Wifi_Driver.zip)をここからダウンロード。

C ドライバ類のインストール
1.S5 Win7ドライバーインストール手順書20100222に従いを参考にしながらドライバ等を(必要に応じて)インストール。ただしディスプレイドライバとWifiドライバは以下の2および3の手順でインストール。
2.ディスプレイドライバはB2でダウンロードしたものをインストールする。ただしセットアップを起動してもインストールできないので、デバイスマネージャからドライバを直接指定する。
3.Wifiドライバは以下の手順でインストールする。
 ・Wifiをオフ
 ・Add_Take_Ownership.regをレジストリに追加、
 ・c:\windows\system32\driverを右クリック
 ・Take ownershipsで権限変更
 ・s7_fix_.zipを解凍して上のフォルダにコピペ
 ・再起動
 ・Wifiをオン
 ・Wifi_Driver.zipを解凍してインストールするSD8686のver8.114.134.168)。

ドライバインストール前はタッチパネルが使えないのでUSBマウスがないと辛い。

(2013/2/8 追記)
運用中にディスプレイドライバのエラーが頻出。ドライバを1つ前に戻してみてもダメ。OS標準のドライバならば問題は出ないが、個人的環境の問題でそれもNGなので、結局XPに戻した。
(2014/4/14追記)
実は半年以上前にBIOSとECが最新でなかったことに気づき、これらを最新にしており、今回WindowsXPのサポート切れを機に、再度アップグレードを試みた。まだ数時間ほどしか触っていないがディスプレイドライバのエラーは発生せず安定している。

2013年1月7日月曜日

囲碁を始めてみた

表題の通り、囲碁を始めた。今はコンピューター相手にしてるが近いうちにネット囲碁で人を相手にやってみようと思っている。

年越しは本川で迎えたのだが、地元の方が一人じゃ寂しかろうと私を招いてくれた。年越しそばに始まり新年のご挨拶まで、いろいろ良くしてくれた。しかも最後に私が帰るときに「これに懲りずまた来てください」と言って寒い中、お見送りまでしていただいたのだ。見ず知らずと言ってもいい私を迎え入れた上にこの対応、この人たちからいろいろ学びたいと思った。
で、そのお宅のお父さんが碁を打つのが好きだということなので、私も一緒にやれないか、と思った次第だ。

囲碁って将棋と違って何をしたらいいのかが初心者には分かりにくい。将棋はいろいろな戦法があって何となくそれをマネしていればそれっぽくできるのだが、囲碁の場合は戦法もあいまいなので、しっかり考えなくてはいけないところに気づく前にやられてしまうんだよね。まあ、知識と経験を積みつつ上達するしかないのは分かりきったことなのでとりあえず続けてみようと思う。

今後の生活も知識と経験を積み重ねるしかないので、まずは囲碁でその辛さを味わっておくのもいいかも。

2013年1月4日金曜日

新年

本川に引っ越して半年が過ぎた。

過疎が激しいこの地域には廃れていくものがいろいろある。だから「復活」というテーマで取り組んでいこうと考えていたが、それらはどれも繁栄をもたらすことができずに終わってしまっただけのものだった、ということに気付いた。歴史上この地域に繁栄をもたらせたものは林業、ダム事業、発電所など国策に近いものばかりだ。私が見ていたものは一時的に取り組んでいたものであって、それをまたやったところで復活などと言えようか?

新年最初に取り組むべきは自分の頭の中の見直しかな。