2013年3月9日土曜日

旅行とか観光とか旅とか

旅行にはそれほど関心がない。でもそれなりに思うことはある。観光地を順繰りに巡るような旅行にわざわざ行こうとは思わないし、人と一緒に旅行するのもあまり好きじゃない。だからといって観光旅行じゃない「旅」と言われてもやはりピンとこない。「自分探しの旅」なんて単なる現実逃避でしかないし。だから旅好きな人が観光旅行をする人をこき下ろしたりしているのを見ると不思議に思うわけだ。別に人それぞれ好きにすればいいじゃないか、と。

で、印象に残った旅らしきものを振り返ってみる。移住する前は高知に2年ほどで10回くらい旅行に来たが、そのときはハーフマラソンなど目的があったこともあるが、基本的には高知の空気を感じに行っていたように思う。街の空気を味わっているだけでもそれなりに満足できるから、観光地もそれほど行っていない。あと、大連に行ったときは日本では見られないことを一緒にやりたくてしょうがなかった。だから4車線くらいあるバイパスを何度も横断した。ショッピングモールのスケールの大きさを味わうのも好きだった。モールの中にいるよりモールの外を歩いて巨大看板を眺めながら歩くのが楽しかった。どうやら私は旅行先で非日常的な体感を得られると印象に残るらしい。

ここまで考えて思った。私は旅行で何か特別なことがあったわけでもないし、今後も旅を特別なものとは思わないだろう。だからやっぱり旅行が旅であろうと観光であろうと好きにしたらいいと思う。けど、こう思うのはきっと私が旅について真剣に向きあったことがなく、経験も少ないからじゃないだろうか。旅が好きな人はきっと真剣に旅することと向き合いながら何度も旅をしているのだよね。だとしたら旅好きな人が観光旅行を批判するのは私がビジネスや事業を綺麗事だけ並べてやるようなナメきった連中を批判することと同じフレームにはまってるじゃないか。

冷静に考えれば、このフレームってどこにでもあるな。気付いて良かった。

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