2015年7月20日月曜日

悩みと課題

とある交流会でのこと。

社会人一年生のお若い方が自己紹介する中で「悩みがある」と言い、話し始めた。内容は大雑把に言えば「高知にはいいものがたくさんあるのに売れない。どうしたらいいのかわからない」といったことだった。で、これを聞いて思った。こういうことを「悩み」にしてしまうのかぁ、と。

この場合、とりあえず問題(目標と現実のギャップ)は「高知にはいいものがたくさんあるのでもっと売れるはずだが、それほど売れない」とでもしておこうか。ここで解決策が思いつかないときに2つの大きな分岐がある。これを「悩み」にするのか「課題」と捉えるのか、だ。

「悩み」とは精神的苦痛のことだから、悩みを持つと、苦痛をどうやって取り除くか、というところにフォーカスされてしまうから、問題解決とは遠ざかってしまいかねない。一方で問題を解決するために課せられた「課題」と捉えるならば、解決するための現状分析→ギャップの明確化→ギャップを埋める方策、という流れで考えようとなる。

ちょっとした言葉遣いの違いだが、社会人の心構えとしては問題を課題にするってことは悩みにしてしまうのとは大違いだよね。